【エッチ小説】一人なのに、されているようなキモチ。~大学生チャットレディ。(4話)
――視られている。
カメラの方に視線を投げかけると、彼の視線を直接感じるかのようだった。
露わになった下着。誰にも、……見られたことなんて、無いのに。
「……可愛いよ」
「ゃだ……」
「肌、白いね」
「あんまり……見ないで……、」
「そのまま、揉んで見せて」
下着の上から、自分の胸にそっと手を触れる。
下の方からきゅっと持ち上げると、胸の谷間が深くなった。
「んっ、」
自然と、声が漏れる。
視られている――。
そう思うだけで、いつもはこのくらいじゃあ全然気持ちよくなんてなれないのに、
「……っは……ぁ、」
息が、乱れそうになる。
私は思わず、片手で胸を揉んだまま、もう片方の手を下着の留め具に伸ばし……、
――た、瞬間、
「まだ、外していいなんて言ってないだろ?」
パソコンの向こうから、彼がめっ、と叱りつけてくるようだった。
私の指先も、反射的に、ぴたり、と止まる。
「ほら、ちゃんと、揉んで見せて」
「……んっ、」
「どうしたの?……息、乱れてきてるよ?」
再び両手で胸を揉んでいると、両足が自然と、すりすりと縺れ合ってゆく。
知らない内に力の入ってしまう両足を、気づくたびにリラックスさせるのだけれど、
「はぁっ……はっ、」
また力が入って、リラックス。その繰り返し。
何度意識しても身体から力が、抜けない――。
「さっき、君は、」
「ん……っ」
「ブラジャー、外して、どうするつもりだったの?」
「ひぁっ」
訊かないで、そんなこと。
言おうとした声が、知らず小さな喘ぎ声に変わる。
「言って?」
「ぃ……あぁ……っ、」
「言わないと続き、させて、あげないから」
「っ……めぇっ」
「じゃあ、言って?」
意地悪な、彼。
でも、恥ずかしくて、そんなこと言えるはずがない。
言えるはずが……、