【エッチ小説】”常連さん”からもらった荷物のナカミ~大学生チャットレディ。(2話)
彼は、私の言わば"常連客"だった。私がチャットレディを始めたころから、ずっと"お付き合い"のある人で。
<早速だけど、アレ、届いたかな?>
でも、顔は一度も見たことがない。ただ知っているのは、彼から送られてくるライブ中継はいつもと同じ場所からで、声も聞かせてくれないほどにシャイ? なんだ、ということだけ。
「届いたよ!……ありがとう」
<約束通り、まだ荷物、開けていないよね?>
「うん、ちゃんと約束は――守ってる、よ」
言って私は、引き出しから小さな小箱を取り出した。
そこには、私の大学の近くにある郵便局の住所と、私の名前が書かれた、伝票が貼ってある。
そうして、差出人は『にゅっぴー』と書いてある。……それは、目の前のパソコンで画面と文字による会話を送ってきている、彼のニックネームのことだった。
<早速だけど、開けて御覧>
「うん……、」
カメラに映る位置で、荷物を解いていく。
――正直、なんとなく想像はついていた。正直なところを言えば。だけど、
「わ……ぁ……、」
現物を手にして、私は思わず息を飲んだ。
画面の向こうの彼の視線を感じたような気がして、一瞬カメラに目線を奪われてしまい、そうして慌てて、目を逸らした。
私の手の中にあったもの。
……それは、水色の、バイブ。つまり、……女の子のアソコに、入れて、愉しむための、もの。
自分じゃ恥ずかしくて、ずっと、買えなかった、モノ。
太い。
そうして、見た目はキャンディにも似たほどに可愛いのに、ちょっと、怖い。
それが、私の第一印象。
<約束通り、可愛いの、選んだんだ。これで俺にも、見せてくれるんだよね>
カタカタカタっ……と、打ち込む彼のタイピングの音が、心なしか、いつもより早いような気がした。
「でも、こんなの……。きっと、入らない、よ」
それが私の、正直な感想。
お恥ずかしながら、だけど。私はいわゆる、処女、なのだ。男の人と、経験をしたことが一度もない。
別に、一人エッチをしたことがないとか、そんなことは、ないのだけれど。
――イったことがないとか、そういうわけでも、ないのだけれど。
いつもは、自分の、指で。
こんな細い指でしているのに、
「こんなの……入らないよ……」
言いながらも、私の心臓はドキドキと、鼓動の速度を増しているのがわかった。